自分が役職付きサラリーマンを辞めてフリーランスとして生きていこうと思った理由

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大学を出て当たり前のように就職し、その後のサラリーマン生活のなかで、「無意味さ」「不合理さ」を毎日のように感じながらも、独立・起業するような資金も才能もなく、忙しい日常に流されているうちに気付けば40代に突入していました。

サラリーマンの40代といえば、普通なら家のローンや子供の教育費に追われ、どれだけ環境に不満があっても、会社を辞めて、不安定この上ないフリーランスになろうとは夢にも思わなくなります。

人一倍平凡な自分も例外ではなく、このまま定年まで会社に勤めるものだと無意識に思いながら毎日を過ごしていました。

サラリーマン人生の転機

そんなサラリーマン人生に転機がおとずれます。

リーマンショックです。

当時、ちょうど海外に赴任中だったのですが、経済発展中の新興国でも2009年に入るとみるみる景気が悪くなり、とても仕事にならない状況になっていきました。

そして、その流れで1年後に日本に帰国することになったのですが、いざ日本に帰ってみると、以前とは変わり果てた職場にショックを受けることになります。

リーマンショックで変貌した日本の職場環境

海外に赴任する前は、 (少ないながらも) 毎年給料が上がり、ボーナスも出ていたのですが、リーマンショックのあおりで2009年頃から一気に業績が悪化して赤字になり、残業代やボーナスはカットされ、職場の雰囲気も以前とは比べ物にならないほどギスギスしていました。

当時の状況を例えるなら、それまで1000人いた顧客が一気に100人に激減し、それをライバル企業各社が生存を賭けて奪い合っているような状態で、そんな非常事態にもかかわらず、事業存続のためとはいえ、達成できる見込みのない目標が掲げられ、目標が未達になろうものなら、毎月末に人格を否定するかのように罵倒されます。

当時、自分は中間管理職の端くれだったんですが、上司から罵倒され、内心では「こんな目標なんて達成できるはずがない」と思いながらも、立場上、部下に対しては目標必達を命じなければならないという葛藤を抱えながら仕事をしていました。

当然ながら、そのような状況では若くて優秀な社員から辞めていきます。 また、精神的にダメージを受けやすいタイプはうつ病になって出社できなくなり、アッという間に所属部門の人員が半分以下になってしまいました。

それでも、会社が赤字の状態では増員などできるはずもなく、残ったメンバーで手分けして仕事をすることになるのですが、それはつまり、他人の目標金額も引き継ぐということになり、雪だるまのように未達金額が膨らんでいきます。

その頃になると、それこそ、「これからどうなってしまうのか」という追い詰められた精神状態で、心身共にすり減らしながら仕事をこなすだけでギリギリ精一杯になり、帰宅するのは終電が当たり前で、土日も基本的に出社し、もし、何か特別な用事があって出社ができなければ家に持ち帰って仕事をこなすという生活でした。

すがるような思いでネットビジネスを開始

その後、さすがに景況が徐々にマシになり、1年ほど経った頃には週末の1日は仕事から開放されるようになりました。

ただ、景気が本格的に回復したわけではなく、「最悪」が「悪」になった程度で、気持ち的には、いつ逆戻りしてもおかしくないという危機感があり、「もし、また同じ状況になったら、今度こそ自分も働けなくなってしまうかもしれない」という切羽詰まった気持ちで、いつも「給料以外に収入を得ることはできないものか」と考えるようになっていました。

そういう心理状態でネットを見回していると、自然に、

株やFX

アフィリエイト

オークションの転売

といったネットビジネスの情報が目につくようになります。

当時、多かったのは、

「中卒ニートだった自分が今では〇〇で月収150万円!」

といったパターンだったんですが、正直、「詐欺っぽい」「怪しい」「平凡な自分には無理だろう」としか思えなかったものの、何とかして現状を変えなければならない一心で、すがるような気持ちで、

「ネットビジネス初心者が簡単に稼げる方法を無料で教えます!」

というメルマガに登録。

毎日届くメールを真剣に読んでいたんですが、もちろん、タダでお金を稼ぐ方法を教えてくれるはずもなく、何通かの「この〇〇という方法でこんな大金が稼げます!」というアピールメールの後、

「〇〇という方法を詳しく知りたければ有料教材を買ってください」

というメッセージで締めくくられていて、勉強にも参考にもなりませんでした。

ただ、最初から「稼げる方法なんてタダで教えてもらえるはずがないよな」と、大して期待もしていなかったので別に気にすることもなく、逆に、ネットビジネスの一端に振れたような気がして、その後も「稼ぐ方法を教えます」系の無料のメールマガジンに片っ端から登録しては読んでみるということを繰り返していました。

その当時のメールマガジンは、具体的な内容が何も書かれていない、ただの有料講座や教材の売り込みがほとんどだったんですが、なかには、少しだけノウハウを公開しているものもあり、まずは、そんなノウハウに取り組みながらネットビジネスを開始することに。

ただ、無料の情報では、どんなサービスを使うのかと、わずかなヒントしか書いていなかったので、自分で具体的な方法を考えながら進めていかなければならず、さらに、忙しい毎日のわずかな隙間時間を使った作業しかできなかったため、報酬ゼロという状態が永らく続きました。

それでも、「ここで辞めてしまったら、状況が何も変わらない」という危機感と、サラリーマン人生で鍛えられた「気合と根性」を頼りに試行錯誤を続け、1年が過ぎた頃に、ようやく、手応えを感じるやり方が見つかり、集中的に作業するようになった結果、ほんの少しづつですが、報酬が発生するようになりました。

こうなってくると、一気にモチベーションが上がって空き時間の全てをその作業に費やすようになり、これまた少しづつですが報酬も増えていき、どんどんのめり込んでいくようになります。

そして、ネットビジネスを始めて3年が過ぎた頃、ついに、3ヶ月連続で報酬が会社の給料を超え、また、気持ちの上でも、「このやり方なら当面は大丈夫だろう」という自信が持てたので、念願だった脱サラに踏み切ることを決意します。

(独身で家のローンや教育費などは無縁だったというのも大きいと思いますが…)

このことを上司や先輩、同僚に言うと、ほぼ全員から、「お前、頭は大丈夫か?」「今更、何を言ってるんだ?」「悪いことは言わないから考え直せ」などと言われ、取引先に退社の挨拶に言った時にも、口には出さなかったものの「せっかく、ここまで続けてきたのに…」という呆れや同情をひしひしと感じたことをよく覚えています。

中間管理職だったサラリーマンがフリーランスになって思うこと

このような経緯で中間管理職のサラリーマンが会社を辞めてフリーラスになったんですが、それから早くも数年が経過しました。

いまだに「将来に不安がないか?」と聞かれれば、ありまくりですし、今後、どうなるのかも分かりません。

ただし、「やればやるだけ収入になる」というのは、サラリーマン時代には考えられなかったモチベーションで、今、取り組んでいるビジネスをさらにレベルアップさせながら、新しいビジネスにも積極的に挑戦している毎日です。

ほぼ週休ゼロで、起きている間はほとんどパソコンに向かっているような生活なので、サラリーマン時代よりも圧倒的に仕事をしている時間は多いと思いますが、不思議なことにまったく苦痛に感じません。

たまに、「あのままサラリーマンを続けていたらどうなってただろう…」と思い返すこともありますが、後悔するようなことが一度もないので、自分には今の生き方の方が合っているんだと思います。