自分が日本ではなく外国に住んでいる理由

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ここ数年、リッチな富裕層や、起業してガシガシとビジネスをしたい人たちが、シンガポールのようなオフショアで規制の少ない国に移住するのは珍しくない (というか加速してる) みたいですが、自分は富裕層でも野心の溢れる起業家でもないものの、会社に勤めながら副業でネットビジネスに精を出していた頃から、「もし、ネットビジネスで食えるようになったら外国で暮らそう」と決めていました。

なぜかと言うと、前回の記事 (自分が役職付きサラリーマンを辞めてフリーランスとして生きていこうと思った理由) でも少し触れたんですが、サラリーマンを辞める数年前まで外国に赴任して仕事をしていて、その時に、日本よりも外国で暮らす方が自分に向いていると感じていたからです。

仕事の面では、現地スタッフや取引先との労働習慣や考え方の違いから随分と苦労をしましたが、生活の面では、日本では感じたことのなかった「開放感」や「気楽さ」があり、むしろ、「安堵感」のような感覚さえありました。

もちろん、日本のような、誰もが礼儀正しく、譲り合うのが当たり前で、何事においてもきっちりとしていて、食事がおいしく、環境や衛生の面で素晴らしいような国は他に思い浮かばず、正々堂々としたサムライ精神も誇りとするところです。

そんな日本を生きづらく感じ、40代にして、それなりの収入があった管理職サラリーマンを辞めて、不安定この上ないフリーランスとして外国に移住するような性分の自分は、やはり、感覚が少し違っているのかもしれません。

そんなわけで、今回は、なぜ、住み慣れた日本を離れて外国で暮らそうと思ったのか、そのあたりの理由について、具体的に書いていきたいと思います。

あいまいさ

これは、外国で暮らす時に、良くも悪くも感じる部分で、自分も外国で生活を始めた当初は、数え切れないほど戸惑いやイラつきを感じました。

たとえば、住んでいるマンションのエアコンが効かなくなった時に、管理事務所に連絡して直しに来てもらうんですが、「10分以内に行く」と言いながら30分経っても誰も現れず、あらためて連絡をすると、「今、出発した」と言われ、さらに30分経っても来ないので、もう一度連絡してみると「今日はメンテナンス担当者が休んでいるので明日になる」と言われたことがあります。

こんなやりとりは、日本に住んでいるとあり得ないのですが、こちらでは大小の違いは別にしてしょっちゅう起こります。

ただ、不思議なことに何年もそういう状況で暮らしていると、この「あいまいさ」に慣れてきて、逆に、モタモタしていると周囲から冷たい視線を感じたり、前日の夜にゴミを出すと怒られるというような、言わば、融通が効かず、余裕のない日本の生活環境にプレッシャーやストレスを感じるようになっていました。

感覚としては、日本で住んでいた時には、いつも無意識に緊張して肩に力が入っていたのが、すっと力が抜けて楽になったような感じで、今は気持ち的に楽に生きることができています。

安い物価

平成バブルを経験した身としては、日本の物価もかなり安くなったとは思いますが、こちらに住んでいると、やはり、まだまだ高いと感じます。

特に、電車やバス、光熱費といった、生きていくために必要な公共料金が格段に違います。

食費も、ローカルフードなら、冷房の効いたレストランで食べても200~300円で済みますし、ジョッキでビールを飲んでも150円くらいです。

家賃にしても、自分が今住んでいる部屋は、プールとジムがあるコンドミニアムのベッドルーム付きのワンルームですが、月4万円くらいです。

このあたりの生活費は、遊興費などと違ってあまり削ることができない必要経費なんで、少しでも出費を抑えて将来の不安に備えたいフリーランスとしては、物価が安いというのは魅力的でありがたいです。

多様な生き方

だいぶ変わってきているとは思いますが、まだまだ、日本では「真っ当」とされる生き方が決まっていて、それ以外の生き方をしていると「少し変わった人」だと思われる傾向があります。

それに対して、こちらでは、日本のように生活のインフラが整っていないので、お金持ちの子供でなければマトモな学校にも行けず、努力のしようがないという現実もありますが、もっと根本的な部分で、あまり深刻に考えずにできるだけ生活を楽しもうという雰囲気があります。

そのため、生き方や生活は人それぞれで、成功を目指して休みなしでガムシャラに働くような野心家がいる一方で、昼間からビールを飲んでダラダラしているような怠け者も多いですが、別に白い目で見られるようなこともなく「別にいいんじゃないの」という感じです。

当然ながら、国民全体でガムシャラに働く方が国は発展するんですが、国の発展と個々人の生活への満足や幸せとは必ずしも一致しないように感じています。

まとめ

かつて企業の駐在員として外国に住んでいた頃は、生活に関することは何から何まで会社が面倒をみてくれていたんで、会社勤めのサラリーマンではなく、ひとりのフリーランスとして全く違う立場で外国に移住すると決めた時には不安に思うことだらけでした。

それでも、思い切ってやってみたところ、それなりに苦労はしながらも、いつの間にか数年が経っていたという状態なんで、やはり、自分には (今暮らしている) 外国の生活が合っているのだろうと思います。